大山福地蔵尊

お福地蔵さまについて

新ハローカードは 大山ゆかりの お福地蔵さまをモデルに、作られました。 どんなお地蔵さまなのでしょうか?

ハッピーロード商店街が、川越街道に突き当たる寸前進行方向右側に、「地蔵尊通りという道が見えます。そこには看板があり、右折して50メートル程進むとそこに・・・
お地蔵さまを奉った祠(ほこら)が見えます。

今から150年程前の江戸時代文化文政の頃、鎌倉街道と川越街道の交差点(現在の日大交差点)周辺では人馬の往来が絶えず、その為人馬が亡くなる事もしばしば。そこへお福さまという方が通りかかり、この様子をみて亡くなった人馬を手厚く葬ったという。この姿を見た恩田家の祖先の方がお福さまをいたく尊敬し、亡くなられた後にお地蔵様としてお祀りをされた。建立された当初は、川越街道の商店街入口付近、その後、今のハッピーロード商店街中央付近の南側に移ったが、1953年(昭和28年)に現在の場所に遷座し、その後本堂を改築して現在の形になった。お地蔵さまがある道路は板橋区に申請され、2009年(平成21年)1月に「地蔵尊通り」という正式な名称となった。
お福さんのご命日は8月13日。毎年、朝11時から法要を行い、ご住職に「経」をあげて頂き、お参りに来られた方には、お菓子が振る舞われている。この13日に因んで3日、13日、23日が「お縁日」。地元有志による「大山福地蔵尊奉賛会」が設立され、お守りして現在に至っている。

大山地蔵尊奉賛会の方にお話しをお伺いしました。

聞き手:「3の日が縁日というのは、どこからきているのでしょうか?」
奉賛会会長:「お福さんのご命日が8月13日とされています。 そこから、 3日、13日、23日を縁日にしているんですね。」

聞き手:「8月13日!あら、近々ですね。」
奉賛会会長:「ご命日には、朝11時から法要を行います。お寺のご住職に お経をあげて頂きます。 お参りに来られた方には、お菓子をふ るまいますよ、数に限りはありますけれども。」

聞き手:「一年で一番大きな行事ですね。 あの場所に建てられたのは、いつ頃でしょうか。」
奉賛会会長:「昭和28年に現在の場所に遷座してから、昨年50周年を迎えました。」

聞き手:「遷座というと、場所を移されたのですか?」
奉賛会会長:「建立した昭和25年当初は、今のハッピーロード商店街の裏にお堂があったのです。」

聞き手:「ということは、初めに建てられてから、今年で54年になりますね。 しかしとても綺麗で、54年を感じさせません。」
奉賛会会長:「4年前に本堂老朽化の為、改築致しました。 それにともない本堂を東向きから、南向きに致しました。」

聞き手:「それは、何か事情があって?」
奉賛会会長:「危ないからですね。以前の向きですと、お参りをしている人の後ろを 車が通っていたので。」

聞き手:「<地蔵尊通り>ですね。確かに、あの通りは車がよく走ってます。
そういえば巣鴨にも<地蔵通り>がありますね。」
奉賛会会長:「区に申請して今年1月に名前がつきました。 巣鴨の通り、あれはお地蔵様を呼び捨てにしていますね。」

聞き手:「地蔵、地蔵といっています。」
奉賛会会長:「私は<地蔵尊通り>、としました。

聞き手:「<尊>という敬った文字を付けられたのですね。 奉賛会の会員の方は、大山の方が多いですか?」
奉賛会会長:「他県や、都内のほかの区にもいらっしゃいます。 大山に住んでいた方が、引越した後も来られるんですね。」

聞き手:「いつ行っても、掃除がされ、花が供えられ、手入れが行き届いています。」
奉賛会会長:「お参りに来られた方がして下さるんですよ。早い方は朝5時頃に。」

聞き手:「どおりで9時には誰もいなかったはずです! 親しみ易いお地蔵様を、みなさんで守られている感じがします。 お話を聞いていて、私も身近に感じてきました。」
奉賛会会長:「8月13日のご命日にいらしてください。皆さん集まっていますから。」

聞き手:「はい。お菓子がなくならないうちにも、是非うかがいたいです。。」

突然の訪問にも関わらず、快くインタビューを受けてくださった奉賛会会長 松野様のおかげで、興味深いお話がうかがえました。本当にありがとうございました。